赤ニキビ

赤ニキビ

 

 

赤二キビ

 

ニキビが炎症おこした状態のこと。
大きく膨らみやすく痛みやかゆみをともなうことがあります。
毛穴内部でアクネ菌が増殖すると、リパーゼという脂肪分解酵素によって皮脂を遊離脂肪酸に分解します。
遊離脂肪酸は炎症を促進する作用があるため、放っておくと赤く炎症を起こす可能性が高いのです。
さらに、好中球の過剰反応を誘発する好中球走化性因子、同じく免疫反応による炎症をもたらすサイトカイン、
さらにはMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)といった物質を産生します。こうした働きによって、
ニキビは赤く炎症を起こし、腫れあがってしまうのです。この状態は、もはや重症化した皮膚炎と考えるべきでしょう。

 

 

 

ニキビの初期状態で多用されるディフェリンゲルではもはや効能不足なので、炎症がひどい場合
、抗生物質が用いられることになり、ダラシンTゲルやアクアチムクリームといった外用抗生剤、あるいはルリッド錠、
ミノマイシン錠、クラリス錠といった内服抗生剤などが選択されるでしょう。身体ニキビであれば、アクネ菌ではなく、
カビの一種であるマラセチアが元凶となっているケースが多いので、抗真菌剤のアスタットクリームや
ニゾラールローションが用いられます。激しい炎症が見られる場合、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)を処方する場合も。

 

 

 

赤く腫れたニキビは、まず炎症を緩和しなければなりませんので、一時的に抗生物質やステロイドで消炎することも必要。
ただし、炎症が治まった後、ニキビが発生しにくい肌質に改善するための根本治療を行うことが重要になります。
ニキビ発生の原因となる男性ホルモンを減らすためのホルモン治療を行えば、美肌を維持できる可能性は
グンと向上するでしょう。肌バリア機能を向上させるため、角質層を保湿する化粧水などを用いるのも有効です。